グラントライティングの一日
今日は朝から物書きをしている。
アシスタントのKevinと午後から手伝ってくれるNaokoちゃんを動員して、グラントの申し込みを一日で済まそうとしている。このグラントは2−3日前に友達から聞いたもので、一般に公開できるアートイベントに対して最高$3000の補助金がペンシルバニア州からおりる。しかし今日の消印で申込書を送らなければならない。
基本的にはこの写真展の趣旨について説明し、どのようにして一般参加者を募るのかということを説明する。後は細かい出費と収入の表、そして実際のショーの一部になる写真を使いパワーポイントのスライドショーをつくる。一見何ともないような申し込み方法であるが、何せ急なので全てを一片に終わらせようとすると時間がかかる。
来年の春に行うショーの準備を先月から始めた。このショーでは僕が預かっている1950年代に日本で撮られたイメージを見せるという物である。これは通っていた小学校の警備員さんのもので、アマチュアカメラマンとして戦後から写真を撮り始めた。僕が写真を始めたのも彼の影響があったからである。
日本を離れる前に一度昔の写真を見せてくれたことがあり、前にコンタクトシートを作らせて欲しいということを伝えたらネガをまとめて送ってきてくれた。その時は時間がある時にベタ焼きを作ろうと思っていた。そのネガがスタジオに手つかずのままある。前々から何らかの形で見せたいと思っていて、ここに来ていいアイデアに巡り会った。
Phillipという暗室の使いに来る年配の人がいて、毎回のように結構面白い写真をプリントしている。1950年代のフィラデルフィアで撮られた物が中心で町の様子人々のポートレートなどと幅が広い。彼もどちらかと言ったらアマチュアとして写真を撮ってきた人でフィラデルフィアを気さくに撮ってきているので写真に新鮮さがある。
今回のショーのアイデアはこの二人の写真を同時に見せたらどうかというものである。歴史的な観点からも面白いと思うが、僕は文化の背景による写真家の視点の違いみたいな物を見せることができないかと考えている。この二つの戦後の都市で撮られた写真を見るとお互いに物質的貧しさなど似た点はある。だが写っている人に対しての距離感や写真全体の雰囲気みたな物が違うように思える。「視点」みたいな形成された物ではなく文化の違いに寄る「姿勢」みたいな物なのではないかと考えている。
少し写真のショーとしては傾向が違うが面白い企画展になると思う。
Photo by Kiyoshi Yamazaki

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