5/28/07
月曜日はMemorial Dayで週末からの連休なので土曜日と日曜日にかけてプリントを一日中する。朝からいろいろ薬品の用意をしてネガを7-8枚選び出しマラソンプリント。二日で7x17のプラチナプリントを40枚以上プリントした。特に二日目などは大体露光時間やネガのコントラストが分かってきたので一日で30枚近くプリントした。何枚か気に入ったプリントがでてきた。
この前Yale Galleryで見た紙の作品を見て始めたプロジェクトの試しもプリントしてみた。普通の紙と半透明のベルム紙にプリントをしてみた。やはりベルムでのプリントは白の諧調がとてもきれいにでる。ハイライトのローカルコントラストが上がるといった感じである。これにガムオーバーでシャドー部に色をのせることができないのかと考える。ちょっと試してみよう。
この前のConservation Centerでのワークショップはある程度の収穫があった。Barbara Lemmenを始めいろんな人に会えたということとConservationをやっている人たちが何を考えているのかということが少し分かった様な気がする。やはりconservationする人は実際に作品を作る人と違うので写真のプロセスに対しての理解の角度が違う。
彼女達は毎日写真という「モノ」を扱っているのだが実際に写真を作っている訳ではないのでどうしても知識と体験していることにギャップができてしまう。そのギャップというのが問題でないかと僕はつくづく思っている。美術館のcuratorだって写真を実際にやらずに写真のことを読んだりリサーチしたりして写真のことを紹介したりしたりいろんな講義をしたりする訳である。
僕はこのように写真に関わる職業がどんどん細分化していくと同時に写真を実際にやっている人たちとやらずに写真にたずさっている人達の考えや理解というのがどんどん離れて行く様な気がしてならない。これは19世紀の初めにフランスで発明されたAuto Chromeという一番最初のカラーの技法が現在薬品から作業過程などの情報が山ほどあるにもかかわらず再現できないということと関わりがある様な気がする。