3/29/2008

日本への写真旅行

レクチャーの段取りを進めていると同時に今Project Bashoの企画旅行の準備をしている。

この夏から写真家を対象にして企画旅行を行おうというものだ。目的地はいろいろ企画していて僕が担当する日本ではまずは金沢と能登半島にすることにした。東京や京都などにすれば受け入れやすいのだろうがもう少しこちらの人が一人では行けない所に連れて行きたいという考えがあった。

12月に日本に帰った時に金沢と能登の方に下見旅行をするという目的があった。実際には4日間というとても短い時間であったが地元の人の手伝いもあり見るところはちゃんと見て来れた旅行だった。

今回の下見旅行の道のりとしては東京から飛行機で能登空港まで入りそこから珠洲市に向かった。市の観光課に勤める高林さんが親切に車で珠洲市を案内してくれる。さすがに長い間住んでいるだけあって町のことをよく知っていて珠洲市を回ってくれた。

子供の時にお母さんの知り合いを通して一度珠洲に遊びに来たことがある。全体の記憶はないのだが細かい記憶は残っている。その時の記憶から小さな漁港という感じが残っていた。今回の目的としては珠洲で行われる祭りを撮影をしてはどうかと思い寄ることに決めた。キリコという提灯が沢山ついているものが町を出回るのだが大きいものでは建物3階立て位の高さがある。このような説明を聞きながら市内観光をしてから海岸線をドライブして一路輪島に向かう。

輪島では知り合いを通して知ったホテルに泊まりそこの営業の人が一日中車で輪島を紹介してくれた。輪島の朝市から始まり漆塗りの工房などを見て回る。市を少し離れて有名な棚田の風景から海岸沿いにある小さな漁村を回る。このような静かな所に人が住んでいるのか感心した。輪島から少南におりた所に總持寺という曹洞宗の禅寺に寄ってもらう。ここなどに来て座禅を経験するのは面白いのではないかと考える。

その日の夕方にバスで一路金沢に向かう。日本に帰る前にOmarから石川県国際交流サロンに勤めている永江さんという方を紹介してもらった。アメリカから連絡して今回の旅行のことを話してみると永江さんがとても興味を持ってくれた。永江さんがこちらからのやりとりの手助けをしてくれることになってとても助かった。でなければこの旅行は実現しないだろう。

旅行を発表してから一週間ぐらい立ち何件か問い合わせある。既に4−5人の人が興味を持ってくれている。最小人数が6人なのでかなりいい感じなのではないだろうか。この夏にアメリカの人たちに日本の田舎を紹介できるのが楽しみである。

3/10/2008

この先月は毎日のように今回のコロタイプのショーのサイトを作っていた。

今回のショーは京都にある便利堂が作成したCollotypeというプリ ントを見せるもので、NYのFOTOSPHEREとの協力で行うことになった。このショー自体はFOTOSPHEREで2年ぐらい前に一度行われていて今 回フィラルフィアに持ってきたら面白いのではないかということで話がまとまった。

FOTOSPHEREはChelseaにある日本人が経 営しているギャラリーである。栗田さんが始めたもので話を聞いているとかなり前からアメリカで写真をFine Artとしてやってきているらしい。元々はLaurence Millerで作品を発表してかわきりにこちらで活動を初めて自分のクラスを行うスタジオとギャラリをはじめたようだ。Laurence Millerが始まった時から知っているというのでアメリカのFine Art Photographyマーケットを最初から見て来た人といっても言い過ぎではない。

今回のcollotypeはとても製造過程が入り込んでいる為にどれくらいの過程があるのかということをわかってもらう為にサイトを用意する。とにかくCollotypeと言われても理解がないのでサイトを使いこのプロセスについて知ってもらうことから始める。

今回のショーに伴い誰かレクチャーをできる人がいるともっとおもしろくなるのでないかということでこのプロセスに関して造形の深い人を探し始める。Alt-listを使って質問をしてみると早速何通かメールが帰ってくる。最初の人は海外の人で予算に合わなかったがArizona State UniversityでCollotypeを教えているJames Hajicekさんという方の紹介を受ける。便利堂からのスポンサーも決まってこのレクチャーが行われることになった。

後はスタジオにスピーカーやLCDプロジェクターを取り付けなければならない。残りの2週間が忙しくなりそうだ。