9/21/2008

旅は道ずれ…

暑い中、九州の旅は続く。

長崎で観光課の人にあった次の日には島原まで足を伸ばす。市の観光課の人の案内で3時間かけていろいろと紹介してもらう。島原は観光地がさびれた感じでなかなかいい。宿泊施設があればこんなのどかな場所も良いだろう。

次の日に長崎にまた帰り朝のフェリーで五島列島へ。福江島では紹介された五島バスの真鳥さんがガイドとして二日間車で丁寧に島を隅々まで案内してくれる。普段観光では行かない所なども回ってくれて、島の生活を見ることができた。

途中島原で一人で旅行をしている83歳のおじいさんと会う。彼は19歳の時に徴兵で天草の小学校で終戦を迎えたようで、その地を訪ねる為に今回旅行しているとのこと。熊本から天草に入り、島原城のお堀ので写真を撮っていた僕と出会わす。昼間っからビールを片手にふらふらと歩いていた。

その後一緒にお昼を食べ、島原から国見による。長崎で同じホテルに泊まり、五島列島まで一緒に旅をす事になった。一度は行きたかったと言っていたので、一緒にどうかと誘った。

耳が遠い為会話のボリュームが少し大きい。人に迷惑がられるのをしょっちゅう気にしているので、僕が「そんなの順番で、皆いつかそうなるんですよ」と。

昼は暑い中一緒にいろいろ見て回り、夜は居酒屋で飲む。こんな感じで道中の連れができる日が2日続く。一見不思議な二人組であるが、旅は一人より二人の方が楽しい。

9/17/2008

一路、西へ

金沢から帰ってきてあまり休む間もなく今度は九州に向かう。

午後は京都で下車をし便利堂で鈴木さんをはじめコロタイプ印刷に関わっているスッタフに会う。スタジオを見学させてもらい技術的なことやこれからの企画でできそうな事をいろいろと話す。なんだかんだ言って3時間ぐらい長居をしてきた。

やはり便利堂の持っている技術の高さを実感する。みんなが職人としてやっている事に誇りを持って一生懸命に仕事をしているのには感心させられた。そしてここは本当に何から何までがアナログである。この時代ここまでアナログで大掛かりにできる所がすごいと思った。

そして便利堂は技術的にもいろいろ新しい方法を模索してコロタイプ印刷の新たな可能性にも挑戦している。技術の山本さんと話した事にカラーでのグラデーションの話があった。はやり写真を印刷する以上この問題は技術的に重要な点である。

そしてコンセプト的に重要な問題点もある。春にレクチャーに来てくれたJames Hajiackさんも言っていたがコロタイプは繊細な描写ができるが為に犠牲になった技法であるということを常に言っていた。とてもきれいに描写ができるが為にどうしても「高級印刷された複製」ということを逃れられなくなってしまう。

ここがフォトグラビュアーなどと差ができる所だろう。フォトグラビュアーなどは版画としての独自の良さという所から評価され利用されている。つまり元々印画紙でできている作品をフォトグラビュアーで複製を作ろうなどという考えは全く起こらない。グラビュアーでしかできない作品を作ろうというのがそもそもの狙いであるからだ。

そこがこれからコロタイプを使い写真を作っていく上で重要な課題になる。これは技術の山本さんも認識していることでありこれからの応用方法を考えていく人も作品のコンセプトとして必ず取り組むことになるだろう。これから答えを模索していく事になる。その為にJames Hajiackさんのところにコロタイプを学びに行こうと再度考えた。

9/12/2008

朝昼は撮影、夜は温泉とマッサージ

金沢ではフィラデルフィアでのショーの準備で朝までスカイプで話す。おかげで時差ぼけも直らず一日5時間近くコンピューターの前で時間を過ごした。さすがに写真なんか撮る余裕も無い。

輪島についてからは一転朝5時に起きて町の中を周り写真を撮り始める。一日で20枚近く撮影する。朝に2時間ぐらい散歩をしながら港の周りにある漁師の住んでいる地区で撮影をした。そして日中は皆と車で行動する。海岸線を西に南に走り田園風景や小さな漁村の様子などを撮る。

行く所行く所静かさに驚くが、田舎は良いなとつくづく思う。次回にもう少し長期滞在する為の方法を探ってみたい。

9/01/2008

体力勝負のアナログ

今日から金沢/能登が始まる。今日到着する人を成田に行く為昼に先週から東京で滞在しているTomと浅草のホテルで待ち合わせ。

先週の火曜日から東京にいるがいろいろ会う人がいて毎日出歩いている。西丸さんのサイトで知り合った人達と新宿で飲みにいったり、今回使うカメラを借りに行ったり、高校のからの友達と朝まで飲んでいたりと何せ毎日忙しい。その為旅行の準備ができていなかったのが正直な所である。

朝早く起きてフィラデルフィアとの電話を済ませ早速パッキングを始める。日本のいるとこの気候の為毎日汗の量がすごい。なので洋服の量が少しかさばる。後はカメラの機材関係をつめ始める。4x5と7x17とを詰め、必要なフィルムやらホールダーやらと。そして金沢に持って行く写真なども。こんなことをしていくとてつもなく荷物が多くなっていってしまった。

バックだけでも4つ。そして三脚も持って行かなければならない。そしてこの二つのケースを台車につけるとこの写真のようになる。さすがに重さを量るなどはしなかったがかなり重い。正直言ってこれからの旅行が少し心配である。

昨日新宿で会った久保さんの「アナログは体力ですから」という言葉が頭の中を巡る…。