6/13/2008

理想とビジネスの両立

昨日は13時間会計士とミーティングを行う。朝の9時半にオフィスに行って彼女と一緒にオフィスを出た時は10時半だった。こんなに長居するつもりは無かったがこういう成り行きになってしまった。そしてこの間休みはほとんどと言っていいほど無く、彼女とひっきりなしに話をした。

去年の税金の計算をしながら収入と支出を見てビジネスのどの部分が実際にお金を生んでいて、どこでお金を失っているかということを徹底的に計算して調べる。コストをビジネスの部分に相当に割当て各部分が月にどれくらいの収入を得なければいけないのかということも割り出す。ビジネスとしてはとても大切なことである。

僕はそもそもこのProject Bashoを始める時に元々ビジネスとして始めた物でなく、どうやったら「文化」というものを生み出すことができるのだろうかという素朴な疑問を持っていた。ビジネスのように商業の中心ではなく、人が集まりその間に起こる「こと」に興味がありこのプロジェクトを始めた。正直言ってビジネスのほうは何とかなるだろうという感覚しか持っていなかった。

最初は暗室を作る為にスタジオ探しを行う。いろいろな物件を探したあげくもともと写真家がスタジオとしていたアパートを探し、そこに一番最初の暗室を作る。半分は自分が住む場所でその半分に暗室と作業場があった。クラスなどはキッチンで行い、僕のアパートはいつも人が出入りしていた。今思えばとても簡単な暗室だったが3年間も草の根的な活動のベースになった。

これだけではやりたらずに活動の幅を広げる為にビルの購入までする。元々こちらで不動産に投資したいと思っていたお母さんの援助を受け倉庫を購入する。さすがにこんなに時間とお金がかかることとは思わなかったが、その辺は無知であるということが逆にいいように働いてくれたと思う。

そしてビルの改装工事。元々大工作業に興味はあったが実際の経験などは無く、ましてビルの改装工事を最初からやるなんているプロジェクトは問題外だった。6年間放置されだいぶ痛んでいたビルの解体作業を最初の3ヶ月間行い、終わった時は屋根も無く壁が4塀あるだけの建物になっていた。こんな建物が形のあるもになるのかと疑ったことは何度もあった。昼間はこのビルで工事の仕事をして、夜はクラスを教えるというスケジュールが3年半ぐらい毎日のように続く。

運良く西海岸で大工をしていたMargeがクラスをとり彼女と一緒に作業をするようになった。アメリカの大工はちゃんとしたトレーニングを受けて行っている人が少なく、しっかりと技術を学んでいる人が少ない。そのなかでどちらかといったら徹底主義を持っているマージに会えたのはラッキーであっただろう。つくづく思うことだが彼女に会わなかったらこのビルの改装工事は終わらなかっただろう。金銭的にも精神的にもやっとのことで改築作業を部分的に終わらすことができスタジオを開くことができた。これが2年前になる。

このスタジオに移ってからはマーケティングをひたすらやって来た。どうやったらProject Bashoのことを知ってもらえるかということを考えいろいろながらサイトのデザインやメールでのニューズレターなどを行ってくる。Andreaなどを通して地域の大学とも関係を築いてきた。そして去年の秋にできたスタジオを中心にショーやイベントを計画してくる。これによって少しづつではあるがやっと人が集まるようになってきた。

よくここまで来たなと思う一方これからどうやってこのスペースをいかに保っていくかということを考えなければならない。何せ時間がかかることを行っているので、長い間活動することに意義があるように思う。この為にもビジネスとしてスタジオを運営していかないと先が続かない。この為のミーティングと思えば13時間は短い物である。

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