7/06/2008

秋からの写真ジャーナル

先月からFeatured Photographers at Project Bashoというインタビュー形式のコラムを始めた。

これはボランティアのJessicaが担当しているコラムで、毎月Project Bashoに関係している写真家にインタビューをして作品などを紹介しようとしている。暗室を使っている人、ワークショップを教える人、そしてギャラリーでショーを行う人などを幅広く紹介しようというのが目的である。

毎月それぞれの作品を見ながらJessicaと二人で質問を作り上げ、紹介する写真家とメールでやり取りをする。返事が返ってきたらその答えをもとに新たな質問を聞く。こんなことを何回か繰り返しているとインタビューが出来上がってくる。実際に作品を目の前に会話をしたいのだが、今はそこまで時間をかけることができない。

先月はGenevieveという暗室を長い間使っている写真家にインタビューをした。彼女は暗室を使っている人の中でも一番頻繁にスタジオに来る。一時期は週に2回ほど来る期間が数ヶ月続いた。被写体としては、毎年夏にギリシャの方へ戻り撮影してようだ。彼女の家族が元々ギリシャからの移民で、自分とつながりのある被写体を撮影している。

このようなコラムを始めたのも、前から小冊子を作りたいと思い続けている。いつの頃からこんなことを考えるようになったのか覚えていないが写真を始める前からこんなことを薄々と思っていた。小学生の時は学級新聞を作るのに一生懸命になっていた。そして同じ頃にいろんな雑誌からの切り抜きを貼付けた原稿用紙をコピーをした手作りの「雑誌」を作っては友達に販売していたこともある。今思えば完全に著作権などを無視している「雑誌」だった。

写真をやるようになってからこの思いはもっと強くなったような気がする。というか写真と出会ったことによって雑誌の内容が定まった。日本にいた時も町端で売っている写真の小冊子を買ってはいろいろとアイデアを練っていたことを覚えている。

同じ頃にとても刺激を受けたのはDejavuとの出会いである。この雑誌のことを知ったのはちょうど日本を発つ時だった。すでのに出版は終わっていて、恵比寿の写真美術館のショップでお金が許す限りバックナンバーを買いあさった。そして彼女が日本に帰る度に手元に無いバックナンバーを買ってきてもらっていた。

Dejavuの写真のクオリティー、幅広く選択された写真、写真の分野と関係ない人が書いていた文章などがとても刺激的だったのだろう。印刷などにも気配りをしている所などもとても気に入っていた。そして中でも一番に強く感じたのは写真家の作品ををテーマによって選び、文章を集めるという「キュレート」という作業を初めて知った。今までカメラ雑誌しか見たことがなかった僕には全く新しい可能性を見せられたアプローチだった。

そしてDejavuを通してProvokeのことを知った。Provokeのほうは小冊子のコンセプトについて影響を受けたというより、一緒に活動していた関係みたいな物にとても興味があった。いろいろとバックグランドの違う、どちらかと言ったら性格の濃い人達が集まるということによって生まれるエネルギーみたいな物に力を感じた。

ここに来ていろいろ考えてきたことが一緒にできそうな人が周りに現れてきた。この小冊子のコンセプトなど全く方向性が決まっている訳ではないし、どのような媒体としてdistributeしていくかなど考えていない。この秋から近い将来この小冊子につながる物を、気があった人と一緒に、焦らず少しづつ始めていきたい。

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