9/17/2008

一路、西へ

金沢から帰ってきてあまり休む間もなく今度は九州に向かう。

午後は京都で下車をし便利堂で鈴木さんをはじめコロタイプ印刷に関わっているスッタフに会う。スタジオを見学させてもらい技術的なことやこれからの企画でできそうな事をいろいろと話す。なんだかんだ言って3時間ぐらい長居をしてきた。

やはり便利堂の持っている技術の高さを実感する。みんなが職人としてやっている事に誇りを持って一生懸命に仕事をしているのには感心させられた。そしてここは本当に何から何までがアナログである。この時代ここまでアナログで大掛かりにできる所がすごいと思った。

そして便利堂は技術的にもいろいろ新しい方法を模索してコロタイプ印刷の新たな可能性にも挑戦している。技術の山本さんと話した事にカラーでのグラデーションの話があった。はやり写真を印刷する以上この問題は技術的に重要な点である。

そしてコンセプト的に重要な問題点もある。春にレクチャーに来てくれたJames Hajiackさんも言っていたがコロタイプは繊細な描写ができるが為に犠牲になった技法であるということを常に言っていた。とてもきれいに描写ができるが為にどうしても「高級印刷された複製」ということを逃れられなくなってしまう。

ここがフォトグラビュアーなどと差ができる所だろう。フォトグラビュアーなどは版画としての独自の良さという所から評価され利用されている。つまり元々印画紙でできている作品をフォトグラビュアーで複製を作ろうなどという考えは全く起こらない。グラビュアーでしかできない作品を作ろうというのがそもそもの狙いであるからだ。

そこがこれからコロタイプを使い写真を作っていく上で重要な課題になる。これは技術の山本さんも認識していることでありこれからの応用方法を考えていく人も作品のコンセプトとして必ず取り組むことになるだろう。これから答えを模索していく事になる。その為にJames Hajiackさんのところにコロタイプを学びに行こうと再度考えた。

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